*火からおろしても保温性に優れている
*炭火で鉄瓶を800度~1000度の温度で真っ赤になるまで焼く工程
*ホーロー仕上げなし
*鋳鉄 容量800ML
適正容量:約600ml
重さ:約1.54kg
高さ:約16cm
底面:約9.3cm
茶こし:ステンレス
*ガス、電気コンロ、炭火、IH調理器対応
*ご使用前に、臭い消し・金気止め・錆予防をします:
水で軽く洗い流してから、大匙2-3杯の緑茶を布巾で包んだものを入れて、鉄瓶の3/4くらいまで水を入れ10分程お湯を沸かした後、一度お湯をすべて捨てます。
注ぎ口からお湯が吹き溢れないよう、少し蓋をずらしておきます。
もう一度水を入れて沸かした後は、急須やポットに入れてお湯を使います。
鉄瓶のお湯は注ぎ切って、鉄瓶が熱いうちに蓋を開けて中を乾かします。
美味しくなったお湯は蓋つきのポットに入れて白湯として、冷ましてお水として飲むことができます。
○ご使用中の注意:
※柔らかいスポンジで洗ってください。
※手や金属スポンジで内側外側を擦らないでください。
※小さいな傷は錆びの原因になります。
※沸騰するとお湯が吹き溢れることがありますので、鉄瓶の3/4以上に水を入れないでください。
○ご使用後のご注意
※お湯は必ず捨てます。
※水気がなく、完全に乾いていることを確認してください。
※残る水は錆びの原因になります。
●お手入れ
鉄瓶は使用していると、内側に小さいな斑点が見られますが、水が茶色に変換しなければ、問題なく使用できます。斑点は無理にとり除かないでください。お湯が美味しくなる良い兆候です。
この時は、空焚きをしないでください。
内側は緑茶を沸かす、外側は緑茶を染み込ませた布巾で磨くと、錆防止になります。
その他のご注意
鉄瓶(蓋)は熱くなります。慎重にツルを持ち、外側に触れないでください。
落とした衝撃でツルが折れる場合がありますので、ご注意ください。
完全に乾いてから、乾燥した場所で保管してください。
電子レンジは使用しないでください。電気コンロで使用しないでください。
IH調理器はご使用可能ですが、IH調理器の作動サイズをご確認ください。
表面が平らでない場所に置かないでください。鍋敷きを使用してください。
鉄瓶を急冷しないでください。使用後は直ちに冷水で満たさないでください。
子供の手の届かないところに保管してください。
鉄瓶内部の継ぎ目のような線は鋳型製造上できたもので、つなぎ合わせたためではありません。
■鉄瓶の錆について
○鉄瓶の内側は必ず錆びてしまいます。でも平気です、安心してください。
○絶対に鉄瓶の中を触ってはダメです!
○鉄瓶の中の処理「金気止め」
鉄瓶の内側が簡単には錆びないように、鉄瓶製作の最終工程、つまり仕上げの段階で“金気止め”という防錆対策をします。この「金気止め」もしくは「釜焼き」と呼ばれる処理を施して鉄瓶の中が錆びないようにします。
この金気止めは、炭火で鉄瓶を800度~1000度の温度で真っ赤になるまで焼く工程を言います。 これにより鉄瓶の中の表面に“酸化皮膜”が作られます。
この酸化皮膜のおかげで、鉄瓶が最初から錆びることを防いでくれています。
もちろんまったく錆びないわけではありません。いずれこの酸化皮膜も取れてきます。酸化皮膜が取れる頃には鉄瓶の中も落ち着いてきて、少しずつ湯垢(ユアカ)ができてくると言うわけです。
つまり金気止めには、湯垢が出来るまでの間、鉄瓶の中が簡単には錆びないようにする役目があるというわけです。
金気止めがされている鉄瓶の中は白っぽくなっています。
難しいようにも思える南部鉄器の取扱いですが、
基本的には、「錆びに注意」ということが大きなポイント。
自分の暮らしに合わせてマイペースに使っていただければ嬉しい限りです。
さいえの鉄瓶は、比較的お手頃で小ぶりのものをご用意しています。
■鉄瓶の歴史
日本で「鉄瓶」と呼ばれる茶道具が最初に見られるのは千利休の活躍した戦国時代?だとも、
また生産が確立した江戸?中期とも言われ、諸説あります。
ほかの茶道具に比べ歴史が浅く、時期がはっきりしないのは、中国から伝来した茶釜を使
いやすいように取っ手をつけるなど変形し、小型化して装飾を施すなど、長い時間を
かけてゆっくりと「鉄瓶」という道具のジャンルを確立して来たためとも言えるのです。
その後、江戸?後期・明?治・大正・昭和?と4つの時代?、100年以上にわたって、鉄瓶は日本全
国に広く普及しました。
日本には水を煮沸する道具は他にやかんがありますが、やかんは主に銅製なのに対し、鉄
瓶は鋳鉄でできており、カラ焚きを避ければ直火にかけたままにすることもできること、
そして火からおろしても保温性に優れていることが、鉄瓶が広く普及した理由の一つではないかと言われています。